ASEA METAL は、お客様に高品質のチューブ・パイプを確実にお届けするため、出荷前の検査・試験を徹底して実施しています。
材質の適切な確認から、寸法・外観検査、非破壊検査(NDT)、機械的性質の確認、耐圧試験まで、
製造から出荷判定(リリース)に至る各工程で品質リスクを見直し、現場での手戻りに伴う不要な停止損失を最小化することを目指しています。
チューブ/パイプの品質基準は用途(Oil & Gas、造船、化学・プロセスプラント、半導体/高純度ライン等)により大きく異なります。
当社では ASTM/ASME/EN などの規格およびお客様仕様に従い、検査範囲、判定基準(acceptance criteria)、レポート様式、トレーサビリティ(ヒート No./ロット追跡)をプロジェクト単位で整備します。
必要に応じて立会検査(witness)にも対応し、MTR/MTC、検査記録、写真資料などの追加ドキュメントを提供することで、明確な QA/QC コミュニケーションを支援します。
以下設備は、当社の品質保証体制を現場で支える一例です。目的は単なる「欠陥検出」にとどまらず、データに基づく適合性証明であり、
プロジェクトに応じた納入リスクの低減につながります。
下記は、チューブ・パイプの品質保証に使用する主要な検査・試験設備の概要です。
実際の試験範囲、判定基準、報告形式はASTM/ASME/ENまたはお客様仕様に合わせて調整可能です。
検査設備 - 渦流探傷(ECT)
導電性チューブの表面および表面近傍の欠陥(割れ、ピット、ラップ等)を検出する非破壊検査方法です。高速な 100% スクリーニングに適しており、適用規格に基づくトレーサブルな合否レポートにも対応します。
検査設備 - 内視鏡
工業用内視鏡により、内面状態(傷、へこみ、介在物、変色など)と清浄度を確認します。局所的な欠陥の原因調査や、内面の視覚証拠の記録に有効です。
検査設備 - 指示計(寸法検査)
寸法、真円度、直線度、振れを確認する精密測定器です。工程内チェックと最終寸法確認を支援し、お客様の組立品・継手との適合(フィットアップ)を確実にします。
検査設備 - PMI(材質判別)
携帯型 PMI による迅速な合金確認と材質選別(例:304/304L と 316/316L、二相系グレード等)を行います。材質取り違いの防止に役立ち、トレーサビリティ運用を支えます。
検査設備 - ロックウェル硬さ試験機
硬さ測定により、熱処理状態の確認や異常材の検知を行います。引張強さとの相関確認に使える現場での迅速チェックとして有効で、要求仕様との整合性確保に役立ちます。
検査設備 - 表面粗さ計
表面粗さ(要求に応じて Ra/Rz)を測定し、仕上げ品質を確認します。耐食性、シール面、清浄度、計装用途や高純度ラインでの流体特性に関わる重要項目です。
検査設備 - 発光分光分析装置(OES)
発光分光分析(OES)により、詳細な化学成分分析を行います。QA リリースに必要な高精度の元素確認を提供し、MTR/MTC の裏付けおよび ASTM/EN の化学成分要求への適合を支援します。
検査設備 - 万能試験機(UTM)
引張強さ、耐力、伸びなどの機械的性質を確認する試験です。材料性能がプロジェクト要求を満たすことを確認し、ロット単位の認証書類(証明)作成を支援します。
耐圧試験機(ハイドロ/水圧試験)
漏れの有無(リークタイトネス)と耐圧性能を確認する水圧試験です。試験圧力や保持時間は規格またはお客様要求に合わせて設定でき、QA リリースに向けて管理された記録として残します。